●山に登れば高い山が見える
「地球史が教える若者の生き方」 原田憲一 (c)Harada, Kenichi 2002-
6.山に登れば高い山が見える
私の娘が高校に入学したとき、登山部に入ろうかどうかと迷っていたので、「とにかく山に登ってみろ」と助言しました。なぜならば、どんなに低い山でも、山頂に立つと、必ず高い山が見えるからです。次にその高い山に登ると、もっと高い山が見えてくる。そうして目標がだんだん高くなっていく。
低い山の山頂には、わけの分からない人が沢山いるものですが、高い山になればなるほど、装備もしっかりしてくるし、技術もしっかりしてくる。もちろん体力もしっかりしてくる。アルプス級、ヒマラヤ級の山になると、本当のトップクラスしかいませんから、そういう登山家を見ているだけで「こうすればいいのか。ああすればいいのだな」と技術向上のヒントを得ることができる。勿論、直に教えてもらうことすべてが勉強になる。そうして、次々に高い山を目指していくと、いつのまにか山頂でも2、3人しか見かけなくなる。そして山を降りて行くと、「あの人は三本柱の一人だ」とか「四天王の一人だ」とか言われる。
要は、娘にそういうことを体得してもらいたかったわけです。
6.山に登れば高い山が見える
私の娘が高校に入学したとき、登山部に入ろうかどうかと迷っていたので、「とにかく山に登ってみろ」と助言しました。なぜならば、どんなに低い山でも、山頂に立つと、必ず高い山が見えるからです。次にその高い山に登ると、もっと高い山が見えてくる。そうして目標がだんだん高くなっていく。
低い山の山頂には、わけの分からない人が沢山いるものですが、高い山になればなるほど、装備もしっかりしてくるし、技術もしっかりしてくる。もちろん体力もしっかりしてくる。アルプス級、ヒマラヤ級の山になると、本当のトップクラスしかいませんから、そういう登山家を見ているだけで「こうすればいいのか。ああすればいいのだな」と技術向上のヒントを得ることができる。勿論、直に教えてもらうことすべてが勉強になる。そうして、次々に高い山を目指していくと、いつのまにか山頂でも2、3人しか見かけなくなる。そして山を降りて行くと、「あの人は三本柱の一人だ」とか「四天王の一人だ」とか言われる。
要は、娘にそういうことを体得してもらいたかったわけです。