<< 酒の文化--K.N | main | 煙草考--K.N >>

2004.02.25 Wednesday

続・酒の文化-K.N

日本酒は3種類に分類されている。普通酒・本醸造酒・純米酒である。俺に云わせれば日本酒と呼べるのはこの中で純米酒だけである。ドイツが大麦100%を原料にしたモノだけをビールと定めているように日本でも米100%を原料にしたモノだけを日本酒と何故定めないのか?

元来、日本酒は米100%で製造されてきた。しかし戦時中の米が不足した時に止むを得ず廃糖蜜を醗酵させたアルコールを添加し3倍に薄めて日本酒を造ったのである。緊急避難措置として止むを得なかった。ところが戦後も日本酒のメーカーはこの「三倍醸造」と呼ばれるアルコール添加を止めなかった。昨今の米余り現象の中ですら決して止めようとしない。理由は簡単!日本酒を三倍に薄めて、水や化学調味料やその他の化学添加物を加えて調整し普通酒として売るのがボロ儲けになるからである。本醸造酒は流石に化学調味料などは加えていないらしいがアルコールは添加して水で薄めている。それが日本酒の情けない文化である。幻の銘酒等と持て囃されている新潟の「越の○○」もアルコール添加の酒である。そんな物を有り難がって呑んでいる日本人・・・その程度が日本の酒文化の現実である。純米酒が日本酒として当たり前なのにそれを当たり前と思うこともしない日本人・・・摩訶不思議である。

若しもフランスでワインに廃糖蜜アルコール添加や水や化学調味料を加えたモノを「普通ワイン」、「本醸造ワイン」とし、従来のワインを「純葡萄ワイン」としたらフランス人は許すだろうか?蛇足ながら・・・俺は自宅では純米酒しか呑まない。。

Comments

Comment form