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2004.02.25 Wednesday

酒の文化--K.N

お酒はなんでも嗜むけれどやはり最初の一杯は日本人らしくビールが美味しい。しかし残念な事にここ数年、各ビールメーカーはビール風味のアルコール飲料の開発と販売に余念がない。ビールの酒税が他の酒に比べて桁違いに高いから(日本だけ)酒税の安い発泡酒なるモノを作って低販売価格にするためとはいえなんとも憂慮する軽薄な風潮である。

そんな中で今年はサッポロが「ドラフトワン」という新製品を発売した。驚いたことに麦を一切使わず「えんどう蛋白エキス」から作るビール風味アルコール飲料で雑酒に分類されるとのこと・・・発泡酒(350ML・145円)より更に安い125円で販売中である。発泡酒は曲がりなりにも25%の麦芽を原料にしてるからまだしも、えんどう豆から作った雑酒をいかにもビール風に宣伝して販売かぁ・・・サントリーは麦芽100%のビールに麦焼酎をブレンドして「麦風」という新製品を3月に発売する。なんと・・・リキュールに分類されるから130円とのこと。ちなみにビールは350ML・218円である。一旦ビールを作り、わざわざ麦焼酎をブレンドするという工程を経たら発泡酒よりも安い130円になる・・・?。俺の茫洋とした頭脳では到底、理解不可能な不思議な日本の酒税法である。

ビールの本場ドイツでは麦芽100%で醸造したものしかビールとは認めていない。500年も前に作られた有名な「ビール法」でビールとは「麦芽・酵母・ホップ・水」から作られたものだけと厳密に規定されている。日本製ビールのトップ銘柄やその他の殆どのビールもコーンスターチや米などの副原料を使用しており、麦芽使用量は65%強である。俺は自宅では麦芽100%のビールしか飲まない。日本で麦芽100%と酵母とホップと水だけで製造されたビールの銘柄を皆さんは幾つご存知ですか?

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