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2004.02.27 Friday

古生代

2.美しくなってきた地球
2)古生代
5億4500万年前のカンブリア紀になると、エディアカラ動物群は姿を消し、新たに三葉虫やヒオリテラス、ラトウケラのような硬い殻をもつ動物が出現した。そして大型捕食動物のアノマロカリスが出現したり、石灰藻と海綿が熱帯で礁をつくったりしたことで食物連鎖が複雑化し、海の生き物たちは爆発的に進化して1万種以上にふえた。オルドビス紀になるとサンゴが出現してサンゴ礁をつくった。今日の南太平洋の島嶼周辺に見られるようなサンゴ礁の景観は、この時代に初めて出現したのである。そしてサンゴ礁周辺には複雑な生態系が形成され、さまざまな色と形を持った生き物が生息するようになった。

カンブリア紀以降の海では海棲生物が進化・発展をとげていたが、陸上に植物が出現するのは約4億年前のシルル紀末である。赤茶けた大陸の海岸線がようやく緑(シダ植物)で縁取られるようになったのである。そして石炭紀になるとシダ植物は大森林を形成し、地下に石炭層を蓄えていった。だがシダ植物は水辺を離れて森林をつくることは無かった。約3億年前のペルム紀になると乾燥に耐える裸子植物のイチョウやソテツの仲間が出現し、次の中生代を通じて水辺を離れて内陸部に生息地を拡大していった。だが、まだ花を咲かせる樹木は無く、森林の彩りは単調だった。

陸上植物の繁殖にともなってデボン紀の海では魚類が爆発的な進化を遂げ、淡水域にも進出した。そして石炭紀になって魚類から進化した両生類が陸上に姿を現し、それから爬虫類へと進化した。

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