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2004.03.23 Tuesday

口先だけのタカ派--K.N.

北朝鮮からの
拉致被害者5人が帰国されてから、
早くも1年と5ヶ月が過ぎた。

一昨年の10月に
5名の方々が帰国された頃は
2〜3ヶ月もすれば
家族も帰れるというような
各報道機関の楽観的論調であったが、
拉致被害者家族の帰国問題は
いまだ膠着状態のままである。

5名とその家族の心情を思えば
言葉を失うほどであり、
その理不尽さへの無念さは
同情を禁じえないと云う程度では
表現し切れないほどの
深い哀しみであろう・・・。

色んな情報が錯綜しているし、
裏では様々な交渉が
なされているのであろうが・・・
ここへきてまた
家族の帰国の可能性が
高まってきたかのような
報道が続いたかと思えば
そうでもないような雰囲気・・・
参院選にむけて
自民党も必死なのであろう。

この先、どんな展開になるのか?
俺にはサッパリ読めないけれど、
俺の単細胞思考からすれば、
こんな発言は本当に拉致被害者には
申し訳ないけれど、、、
どう考えても北朝鮮が家族を日本に
帰還させるとは当初からも
今も有り得ないと思っている。

人質を返してしまえば
5人も、その家族も北朝鮮の実体を
有りの侭に話すであろうことは
疑う余地も無く、そんな事態を
北朝鮮が進んで招来するとは
到底思えない。

日朝国交正常化が実現すれば
話しは別であるし、
そうなればOPEC各国も
協力してくれるのだろうが
アメリカがそれを望まない現状況では
日本政府に有効な手段もなさそうである。

済んだことを云っても仕方がないし、
拉致被害5人が帰国する以前のことで
旧聞に属することであるが・・・

小泉政権が発足して間もない頃に
キム・ジョンナム(金正男)の
不法入国事件があった。
キム・ジョンイルの息子が家族ともども
観光目的とかで日本への不法入国を企てて
身柄を拘束された事件である。

これはまた・・・なんと!!
「拉致事件」解決に向けての
願っても無い強力なカードが
向こうから飛び込んできたことか!
小泉首相はほんまに
運のエエ男やなぁ!と感じた。

しかるに、誰の眼から見ても
明らかにキム・ジョンイルの息子と解る
横柄な態度のキム・ジョンナムを
何処の誰か特定出来ないなどという
馬鹿馬鹿しい理由をつけて
さっさと強制退去させてしまった。
悠々と出国して行くTVニュースを見ながら
俺は我が眼を疑う思いであった。

小泉総理は
口先だけは強気なタカ派であっても
目の前の実効のあるカードすら
問題紛糾を恐れて使おうとしない・・
一国の宰相としては失格やと
あの事件以来、俺は思っている。。

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