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2004.03.12 Friday

畏怖して恃まず--K.N

四大宗教を始めとして
世界中には無数の宗教・宗派がある。

俺は特に何れにも過去も現在も帰依してはいないが、
中学・高校の6年間は毎朝チャペルで礼拝した。
結婚式は神前で挙げた。
息子や娘の結婚式はチャペルで挙げた。
両親の葬儀は浄土宗で執り行った。
墓参りなどは一応、真面目に行っているし、
時には神社へも参拝する。
自宅には仏壇も神棚もある。

無神論者ではなく、寧ろ神の存在を信じている。
但し俺の「神」の解釈は何々宗の神ではなくて、
この宇宙を創造し、この宇宙を動かしている
強大なエネルギーこそが、神だと思っている。
宗教を評して「癒し産業」だとか
「葬儀産業」だとか論じるヒトもいるけれど、
そして、それはそれで、言い得て妙だとも感じるが
やはりじっくりと考えてみれば、
そんな単純な事だけではないと思える。

畢竟、正直に白状すれば
俺には宗教はよく解らないのである。
勿論「神の存在」などは信じる信じない以前で
全く解らないのである。
存在するかもしれない、、、?
存在しないかもしれない、、、?
解らないから「神」とは宇宙のエネルギーだと
自分で勝手に思っているに過ぎない。

それならば触らぬ神に崇りなしで、
一切神仏に関わらなければ良いのであるが
市井の中での小市民として
生きてる限りの現実にはそうも行かない。

仕方が無いからではバチが当たっても困るので
俺は墓参りも葬儀参列も神社参拝も、
或いは地鎮祭その他の宗教行事にも
神妙に畏まって当たることにしている。

しかし例えば神社に参拝しても
お賽銭をあげて拝礼し両手を合わせるが
何も神様に「お願い事」はしない。
「健康で長生き出来ますように・・・」などの
神様に恃むことをしないのである。
いつでもどこでも黙祷のみである。

まあ、そうすれば神様が
「欲の無い奴じゃ」と、覚えめでたく
思わぬご利益に与るかも知れんという
凡夫の下心も無いではないが、
多分、そんなことはお見通しであろうから
特に期待もしていない。

でも墓参りも神社参拝も好きである。
合掌して黙祷するだけで、
実に爽やかな気分にさせてもらえる。

神仏には畏怖して恃まず・・・
それが俺の「神様」への関わり方である。

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