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2004.03.02 Tuesday

続々々 煙草考--K.N

石油文明の「闇の力」が、
癌その他の病気の主原因を大気汚染であるという事実から
少しでも人類の目を逸らすために煙草を魔女に仕立てる努力を
これから先も続けようと俺は個人的には些かも困らない。

その「闇の力」の目的からして、
絶対に煙草をこの世から抹殺するという
暴挙にはならないと断言できるからである。
それは世界の国々がいずれも
煙草を完全に禁止しようとは
絶対にしようとしない事からも明白である。

若しもそんな完全な禁煙国が実現して数年後に、
その国と他の国に癌発病の有意差が認められずに
煙草が魔女でなかったことが
白日の下に晒される結果になることを
彼等は恐れるからである。

彼等にとって一番都合が良いのは
煙草は健康に良くないと信じて怯えながらも
毎日、吸い続けてくれて、癌を発病したときや、
成人病に罹患したときに
煙草だけを恨んでくれる人達が多いことに他ならない。

それだけに最近は、
その魔女狩りも矛先を鈍らせているように感じる。
本当に魔女を火あぶりにしては元も子も無くなるからでろう。
俺が困るのは煙草を撲滅しようとする
「新興の邪悪な勢力」である。(団体名までは書きません)
この集団に属して、愛煙家や煙草を眼の敵とし、
少しでも禁煙場所を広げようと連日連夜、
涙ぐましいほどの、たゆまざる努力を惜しまないのは
かっては愛煙家であり、今は禁煙している人達である。

誤解のないように云っておくが
その新興集団に属しているのは
禁煙した人々の極々一部に過ぎない。

殆ど多くの禁煙者は善良な小市民であり、
その禁煙動機も、決して自分の健康の為だけではなく、
家族の為や愛するヒトの為にと思って禁煙されている。

恋人が出来た、結婚する、子供が生まれる、
少しでも長生きして家族を守りたい、
煙草が値上がりして家計を圧迫する等々が
禁煙の動機になった愛すべき人達である。

邪悪な「新興勢力」を支配している人々の特徴は
社会的な地位が圧倒的に高いこと、
煙草が例え一箱一万円になろうとも全くお厭いないが、
なまじ裕福であるがために魔女に恐れ慄いて
辛い禁煙を耐えている人達である。

この人達にとって
一番不愉快で、どうにも我慢ならないことは、
自分がお金では克服出来ない辛さを味わっているのに、
社会的地位も財産も大して無いくせに
悠然と紫煙を燻らせている、
俺のような小市民の存在であるらしい。

ある意味、同情すべき被害者ではあるし
ただじっと禁煙の苦痛に耐えているだけなら、
そして以前は如何に多くの本数を吸っていたかを
必ず何故か(?)誇張申告しながら、
どれほど自分が意思の強い人間で
果敢に禁煙に立ち向かった勇者であるかを、
世間に吹聴、自慢しているだけなら、
俺は何も困らないのであるが・・・

彼等は、その社会的地位と財力を使い
禁煙場所を設置し、それを広げることに
血道をあげてくれるから辟易するのである。

例えば飛行機、、、
換気をするのに実に適した環境にもかかわらず、
その中を全て禁煙にしてしまう。
単体の時間当たりでは
一番大気を汚染している乗り物の中から
煙草の煙を外に放出するのを
禁じる理由が何処にあるのか?

例えば電車のホーム、、、
吹きさらしの場所を全面禁煙にしたり、
或いは喫煙コーナーを一番端っぽに
設置せねばならぬ理由が何処にあるのか?

不合理極まりない、そうした禁煙場所の増加は
そうしたくて堪らない人達の努力の賜物なのである。

彼等はその努力の一環として大相撲の升席も
禁煙にしろと圧力をかけだした。
それでなくとも人気に陰りが出ている
相撲協会の困惑顔が眼に浮かぶが、
いずれ近々彼等に「寄り切られる」のであろう。

喫煙による主流煙よりも
副流煙が身体に良くない等と、
禁煙場所設置拡大を正当化するために
声高に叫んでいるのも彼等である。

受動喫煙がそれほど健康に悪くてヒトの寿命を縮めるのなら
先進国の中で最も喫煙率の高い日本男性の
配偶者である日本女性は世界一短命のはずである。
なんと!?断トツの長寿ではないか!

京都に全国に名の知れ渡った
有名な名物タクシー会社がある。
その会社が数年前に突然、全車を禁煙にしてしまった。
その頃、運転手に禁煙実施の理由を尋ねた・・・

「我社の会長が、せめてタクシーに乗って戴いてる時位は、
お客様にクリーンで爽やかな環境で
すごして戴きたいと申して実施しました」

「排気ガスを無くすような企業努力・・・
例えばハイブリッドカーにでもしてるの?」

「はぁぁ〜?・・・いいえ」

「ひょっとして、おたくの会長は最近禁煙したんとちゃう?」

「はい、以前は毎日200本も吸ってましたが、キッパリ止めました。」

・・・・・何をかいわんやである。

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